2016年5月9日月曜日

発表会向きのピアノ曲 泉【ブルグミュラー編】

ブルグミュラー屈指の美旋律




さて今回の曲は、前回と同じくブルグミュラーからです。


練習曲集が有名なブルグミュラーですが、そのどれもが音楽的には優れておりリサイタルや発表

会などでも十分ステージ映えする曲がたくさんあります。



18の練習曲 5番 La source【泉】もそのひとつ。



この曲、一言でいえば、自分で弾きながら酔いしれることができるほど美しい曲です。





25の練習曲より、難易度の高い曲が収録されているのが18の練習曲です。

この曲の楽譜は、ピアノ初心者にとってはまさに初見殺しです(笑)

音符の小ささ、多さに圧倒される方が多いと思います。



ピアノ歴12年の私も、こういう楽譜はあまり好きではありません(笑)

それでは、まずはこの曲を聴いてみましょう


ブルグミュラー18の練習曲【泉】



ト長調の美しいメロディが特徴で、まるで水が水面を軽やかに跳ねるような描写です。

なめらかな左手のパッセージに、右手の主旋律を飾る装飾音がせわしなく動きます。




この曲の魅力


それはなんといっても装飾音が重要な役割を担って形成される息をのむほどの

美しいメロディであ
るといえるでしょう。

ちなみに、私が特にお勧めする同じく18の練習曲に収録されている美しい曲で、


【ゴンドラの船頭歌】があるのですが、それはいずれ後述したいと思います。




この曲の難しいところ


右手のメロディを際立たせ、装飾を控えめに演奏するところが、この曲の難しいところであり、

これを練習するための曲でもあります。


全体的にピアニッシモで演奏することが指示されていますが、この速いパッセージを静かに


演奏するのも結構難しいです。


音を潰さずに演奏できるようになれば一人前です。



(これと同じ技術を要する有名な曲にショパンの【別れの曲】がありますが、これは難曲の

部類に入るので、後程説明します。)





この曲の練習方法


前回の【アラベスク】と基本的には同じ練習方法です。

覚えてますか?


スタッカート練習法

リズム変え練習法

(詳しくは前回記事速い曲も怖くない!をご覧ください。

この二つは、音を潰さないようになるまで練習するにはもってこいです。

速い曲は、基本的にこの二つの練習方法を続けましょう。




この曲の難易度


★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

星一つの難易度ではありますが、ブルグミュラーの中ではそれなりに苦戦する曲かもしれません。



次回は、少し難易度を上げて、【ドビュッシーのアラベスク】をご紹介したいと思います。

また、お手本をYouTubeに投稿させていただきます。





ここまで読んでいただきましてありがとうございました。



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