ドビュッシー【アラベスク】は難しいのか?
~上達する練習方法とは~
この問いに対する答え、それは、【最初は難しい、でも後半は比較的楽】です。
さて、今回は、ドビュッシー作曲の【アラベスク】についてのお話です。
前回までの【ブルグミュラー編】から、難易度を上げてみます。
まずは、曲を聴いてみましょう
この曲は、聞いたことがないという人の方が珍しいのではないかというくらいの有名曲ですね。
この曲の魅力
アラベスクとは、アラビアや唐草模様を一般的に指す言葉だそうです。
ドミソの和音に、あわせて「シ」の音を同時に弾くとちょっとイメージが変わりますよね?
ドビュッシーは、このちょっと変わった和音をたくさん取り入れているのが特徴的です。
この曲もそうで、不思議な音が、不安定なイメージの中に美しい世界を作り上げています。
発表会、イージーリスニングにピッタリな音楽作品です!!
この曲の難しいところ
主題は「三連符」の右手と「8分音符」の伴奏で成り立っています。
このリズムは、慣れないうちはかなり苦戦を強いられます・・・。
どうしても・・・どうしてもできない・・・・・・
という方は、次のことをイメージして練習してみてください。
「3連符も8分音符も、頭は必ず揃う!!」
この曲と同じくらいのレベル(技術的難易度)の曲
・トルコマーチ(モーツァルト)
・乙女の祈り(パダジェフスカ)
・子犬のワルツ(ショパン)
・亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
・月の光(ドビュッシー)
・楽興の時(シューベルト)
などなど。
この曲の練習方法
技術的な難しさは、先ほどお話ししましたように、「右手3連符」と「左手8分音符」のリズムです。
これは、頭で理解してはだめです!
感覚で覚えましょう。
一度クセがつけば、簡単に演奏することが可能になります。それまでの辛抱です。
でも、どうしてもできない・・・
という方は、以下の黒点のタイミングで弾いてみましょう。
右手 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ←3連符
左手 ● ● ● ● ● ● ←8分音符
これは、「右手3連符」と「左手8分音符」のリズムです。
ご覧のとおり、頭が必ず揃い、右手の2音目と3音目の間に左手の8分音符が入っています。
このリズムを覚え、実際にこのタイミングでドビュッシーのアラベスクを練習してみましょう。
以上、ドビュッシーのアラベスクのお話でした。
次回は、一度、ここで難しい曲をテーマにお話をしたいと思います。
曲はショパンの【別れの曲】を予定しております。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
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