別れの曲
クラシックピアノ音楽にとって欠かすことのできない作曲家
それがご存じ【ショパン】です。
そんな彼の代表作の一つ【別れの曲】のおはなしです。
【別れの曲】という題。これはショパン自身がつけたものではありません。
正式な名前は【Chopin Etude in E major Op.10.3】
つまり、ショパンエチュードの作品10の3が正式な名前です。
この曲を別れの曲と呼ぶのはなんと日本人だけです。
なぜこう呼ぶようになったのかというと、ショパンの伝記映画の邦題【別れの曲】から
きたという話がありますが、ここでは詳しくは書きません。
長調の曲ではありますが、なんとも哀愁を帯びた旋律は、確かに【別れの曲】という題に
ふさわしいのかもしれませんね。
さて、【好きなピアノ曲ランキング】では、常連のこの曲ですが、一応練習曲です。
殆どの方が口ずさむことのできるあの有名なメロディを、はっきりと弾きわけるのがこの曲の
課題となっています。
これは、冒頭の部分の楽譜ですが、なんだかこまごまとしていてどれが主旋律なのか
わかりづらいですよね・・・。
私は、別れの曲の楽譜を初めて見たとき、「えっ!?これがあの別れの曲なの・・・?」と
思ってしまいました。
まずはお手本を聴いてみましょう
いやぁ、やっぱりいい曲ですね・・・。
人気があるのもわかります。
この曲を目標にしてピアノを始められる方もたくさんいるのですが、なんとも難しい曲
であります・・・。
弾きやすくアレンジされた楽譜も売られてはいるのですが、私はあくまでも原曲を強くお勧め
いたします。
この曲の魅力
この曲はショパン屈指の名旋律ともいわれています。美しい旋律は、聴く人、弾く人をあっという間に魅了してしまうほどの力を持っています。
あと、男性の方に朗報。この曲弾けるとけっこう女性の好感度アップですよ!!☆彡
この曲の難しいところ
過去に、ブルグミュラーの【泉】でも述べました、主旋律を際立たせて弾くという技術。
これって結構難しいんですよね~
なんてったって、それぞれの指にそれぞれ違う力を入れる必要がありますからね。
別れの曲に至っては、主旋律を奏でる指がほぼ薬指と小指という、特に力を入れにくい指なので、
本当に難しいですよこの曲・・・。
私を含めた多くの方がこの曲で一番難しいところはと聞かれて答えるのが、俗にいう【中間部分】
こことか
こことかです。
上の楽譜の部分は、実は運指に気をつければそこまで弾きづらいということもないのですが、
問題は下・・・
先ほどお手本を聴いたときに、すごく荒ぶっていた箇所があったかと思いますが、
そこの部分です。
右手と左手の跳躍、しかも、指が当たりにくい鍵盤への跳躍が続きます。
変な指使いで弾こうものならあっという間に壁(黒鍵)にぶつかります。
とにかく弾きにくい部分です。
この曲の練習方法
難しい曲を弾くのに技術力は関係ありません
必要なのは、練習を続ける根気だけ
おそらく、技術面で一番時間が割かれるのはAとBの部分だと思います。
Aの方は、とにかく指使いに気をつけてみてください。
左手は、半音ずつ下がっていくだけ(ただし、最後のの一か所を除きます)なので、比較的
覚えるのは苦労しないかもしれません。
Bの方ですが、実は左手も右手もオクターブは違いますが、全く同じ音になっています。
楽譜を確認してみてくださいね。
あと、同じような形の音符が続くので、途中で止まると自分が今どこまで弾いたのか見失い
やすいので、【部分練習】を行いましょう。
一小節ずつ、何度も何度も繰り返し練習し、弾けるようになったら、弾けるようになった小節と、
次の未開の小節とのつながりの部分を繰り返し練習します。小節をまたいだ形の16分音符が
あるかと思いますが、その部分です。
タイトルにも書きましたが、とにかく練習を続ける根気です。
時間はかかっても、だれでも必ず弾けるようになります。
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